若返りのコツ-9 小麦アレルギーに対する遺伝子&抗体検査
今回は米国で受けた小麦(グルテン)アレルギー検査の結果を披露致します。
なにかの参考になれば幸いです。
小麦(グルテン)アレルギーを調べる大便検査
ALCAT(アルキャット)テストでは小麦(グルテン)や牛乳に対するアレルギーが疑われたので、さらに特定するために便の検査をしてみました。
これは今までの検査と比べて結構たいへんでした。
なぜなら箱いっぱいの大便を FedEx で送らなければならず、
その前にそれを自分の冷凍庫に保存しなければならないからです。
もちろんそれは食品と同じ場所に一時保存するわけで、
しばらくそれがトラウマになり、冷凍庫の食品を食べるのがユウウツでした。
(大便の箱はビニールで2~3重にしてありますが、それでも気分的にダメでした)
しかしそれにめげずFedExに渡しました。
FedEx さんに持っていってもらうのはとても恥ずかしく申し訳なく思いました。
あ~、大便のテストはこれが最初で最後にしてもらいたいものです (>_<)
・・・検査前のエピソードはここまでにして、結果をお見せしましょう。
今回の結果は Email で送られてきました。
小麦(グルテン)アレルギー検査の結果
すみません、英語です。(下に和訳あり)(1)
HLA-DQB1 Molecular analysis, Allele 1: 0302
HLA-DQB1 Molecular analysis, Allele 2: 0604
Serologic equivalent: HLA-DQ 3,1 (Subtype 8,6)
(3) Fecal Anti-tissue Transglutaminase IgA: 21 Units
(4) Quantitative Microscopic Fecal Fat Score: Less than 300 Units
(5) Fecal Anti-casein (cow’s milk) IgA: 12 Units
日本語の説明を以下に示します。
(1) Interpretation Of HLA-DQ Testing: HLA-DQB1 gene analysis reveals that you have one of the main genes that predisposes to gluten sensitivity and celiac sprue, HLA-DQB1*0201 or HLA-DQB1*0302. You also have a non-celiac gene predisposing to gluten sensitivity (any DQ1, DQ2 not by HLA-DQB1*0201, or DQ3 not by HLA-DQB1*0302).
和訳(1) HLA-DQ テストの見方:あなたはグルテン感受性とセリアック病にかかりやすくなる主な遺伝子(HLA-DQB1*0201 もしくは HLA-DQB1*0302)の1つをもっていることが HLA-DQB1遺伝子分析で明らかになっています。またあなたはグルテン感受性になる非セリアック遺伝子をもっています(HLA-DQB1*0201によらないDQ1、DQ2、または HLA-DQB1*0302 によらない DQ3)。
(2) Interpretation of Fecal Anti-gliadin IgA (Normal Range is less than 10 Units): 44 Units
Intestinal antigliadin IgA antibody was elevated, indicating that you have active dietary gluten sensitivity. For optimal health, resolution of symptoms (if you have them), and prevention of small intestinal damage and malnutrition, osteoporosis, and damage to other tissues (like nerves, brain, joints, muscles, thyroid, pancreas, other glands, skin, liver, spleen, among others), it is recommended that you follow a strict and permanent gluten free diet. As gluten sensitivity is a genetic syndrome, you may want to have your relatives screened as well.
和訳(2) 便中の抗グリアジン IgA の説明(正常:10ユニット以下):44 ユニット
腸の反グリアジン IgA 抗体の値が高いです。このことは、あなた(の腸)は食事中のグルテンに対して過度な反応性をもつことを示しています。最適な健康維持と症状の緩和(あなたがもし症状があれば)そして小腸へダメージと栄養失調、骨粗鬆症または他の組織(とりわけ神経、脳、関節、筋肉、甲状腺、すい臓、他の腺、皮膚、肝臓、脾臓)のダメージを防ぐために、厳しくて恒久的なグルテンフリーダイエットを続けますことをお勧めします。
グルテン感受性は遺伝的な症例なので親類も方々も同様の検査を望まれるかも知れません。
(3) Interpretation of Fecal Anti-tissue Transglutaminase IgA (Normal Range is less than 10 Units): 21 Units
You have an autoimmune reaction to the human enzyme tissue transglutaminase, secondary to dietary gluten sensitivity.
和訳(3) 便中の抗組織トランスグルタミナーゼ IgA の説明(正常:10ユニット以下):21 ユニット
あなたは食事中のグルテン感受性に続発するヒト酵素・組織トランスグルタミナーゼに対する自己免疫反応があります。
(4) Interpretation of Quantitative Microscopic Fecal Fat Score (Normal Range is less than 300 Units): Less than 300 Units Provided that dietary fat is being ingested, a fecal fat score less than 300 indicates there is no malabsorbed dietary fat in stool indicating that digestion and absorption of nutrients is currently normal.
和訳(4) 便中の顕微鏡的定量による脂質スコアーの説明(正常:300ユニット以下):300以下
食事で脂肪分をとっていて便中脂質スコアーが300以下であるならば、脂肪の吸収障害は認められず栄養分の消化と吸収は現在正常です。
(5) Interpretation of Fecal Anti-casein (cow’s milk) IgA (Normal Range is less than 10 Units): 12 Units
Levels of fecal IgA antibody to a food antigen greater than or equal to 10 are indicative of an immune reaction, and hence immunologic “sensitivity” to that food. For any elevated fecal antibody level, it is recommended to remove that food from your diet.
和訳(5) 便中の抗カゼイン (牛乳) IgAの説明(正常:10ユニット以下): 12 ユニット
食物抗原に対する便中の IgA 抗体のレベルが10以上の場合免疫反応があることを示し、それゆえ牛乳に対して免疫学的「感受性」があることを示します。便中の抗体レベルが上昇していたら、あなたのダイエットから牛乳を除くことを勧めます。
Seigoの追記
まず大便からこんなに調べられるのかと感心しました。
HLA の遺伝子検査もできれば、抗体の反応や牛乳に対する反応も調べてしまうとは!
苦労した甲斐がありました。
大便テストにより ALCAT の測定は当たっていて、私は実際にグルテンや牛乳にアレルギーがありました。
グルテン(小麦)に関してはグルテンに感受性をもつ遺伝子を1つ持っていることがはっきりしましたので、
小麦をなるべく摂らないようにしなくてはなりません。
いままで小麦を食べてアレルギー症状を自覚したことがありませんが、事前に防ぐ情報を得られました。
(小麦に対するアレルギーは遅延型アレルギー(食べてから数時間から数日後にでる)が多いので、自分は小麦にアレルギーがあっても気づかな買った可能性があります。)
残念なのは私はその遺伝子をもっているので治すことはできず、通常の食べ物アレルギーのように6ヵ月間グルテンを抜けば自由に食べられるというものでもありません。これは一生つきまとう問題ですが2週間に1度くらいは食べても問題ないれべるです。もし1つでなくて2つの遺伝子をもっていた場合、これはセリアック秒といって全く小麦を摂ることができなくなるのでたいへんです。私のような1つの場合は、醤油などに入っている小麦は全然大丈夫で気にする必要はありません。その代わり、グルテンの濃度が高いオフなどを食べてしまうと、2週間は小麦を抜かないとアレルギー症状が出てくる可能性があります。しかしその程度です。よってふだんは、ただなるべく避ける(パンはグルテンフリーのパンを選ぶなど)ようにすれば問題ないのです。アメリカではグルテンフリーの食事は簡単に見つけることができます。
牛乳にもアレルギーが見つかりましたので、これから自由に飲むことができなくなりました。しかしもともと牛乳を飲むと花粉症になりやすかったので牛乳は避けていました。しかし少し前にも書きましたが、無処理の牛乳ならなんの問題もなく飲めるのです。不思議なのですがオーガニック牧場から来る熱処理をしてない牛乳なら問題ないどころか、腸の調子を良くしてくれます!
今では生クリームをどんぶりいっぱいグルテンフリーパンといっしょに食べてます。(ケーキランチと呼んでます♬)
参考記事:若返りのコツ-10.1 本当の生クリーム私の友人もこの検査をしましたが、やはりグルテン感受性遺伝子(HLA-DQB1 0302)を1つもっていました。
2人を検査して2人とも発見されたので、もしかして日本人はこの遺伝子の人が多く、小麦をあまり食べないほうがいい人が多いのではないかと推測できます。
GHQ が日本を占領するまで、もともと日本人は小麦や牛乳をそんなにとっていなかったようなので、現代のように毎日食べているとアレルギーになるのかもしれません。(そばやカレーライスのカレーにも小麦が入っている)
それでは、皆さんも小麦や牛乳のアレルギーをなくして、ますます健康になってしまいましょう!
Seigo
今回の検査の詳細情報
検査の名前(Test Name): A) Gluten Sensitivity Stool and Gene Panel Complete *Best test/best value
検査会社名(Company): EnteroLab
値段(Price): $369
今回の検査は2010年頃の結果です。
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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