オリーブオイルや米油, ごま油の健康長寿効果まとめ/認知症予防に良いのはどの油?【林修の今でしょ!講座】
林修の今でしょ!講座
2018年5月30日(火)
19時00分~21時48分
今回は番組で放送された「オリーブオイル」や「米油」そして「ごま油」の健康長寿に対する効果をまとめてみました。
亜麻仁油は別のページでまとめましたので、ご興味がある方はこちらをご覧下さい。
今回は3つの油をここに一気に書きましたが、アンチエイジング効果についての話題もたくさんあって長くなってしまったので、目次を活用してお好きなところから読んで下さいね。
この記事のもくじ
- 1 エクストラバージン・オリーブオイルの健康長寿に欠かせない2つのポイント
- 2 質問:エクストラバージン・オリーブオイルと普通のオリーブオイルの違いはなに?
- 3 質問:エクストラバージン・オリーブオイルと一般的なオリーブオイルの使い分けは?
- 4 《2》内臓脂肪や心臓によいオリーブオイルの健康長寿効果
- 5 質問:ついてしまったエイリアン脂肪はどうすれば落とせる?
- 6 ネットで購入できる有機エキストラバージン・オリーブオイル
- 7 米油の健康長寿に欠かせないポイント
- 8 米油に含まれるスーパービタミンE「トコトリエノール」に期待される効果
- 9 ネットで購入できる有機/無添加 米油
- 10 ごま油の健康長寿に欠かせない2つのポイント
- 11 質問:大さじ1杯(15mL)の「ゴマ油」はごま何粒分?
- 12 ごま油の造り方 <ゴマ油は焙煎するのでRAW(生)ではない>
- 13 《2》セサミンが皮膚を活性化させ老けさせない
- 14 ネットで購入できる有機 ごま油
- 15 Seigoの追記
エクストラバージン・オリーブオイルの健康長寿に欠かせない2つのポイント
《1》認知症予防に期待される「オレオカンタール」という成分を含む(普通のオリーブオイルにはない成分;処理をしていないエクストラバージンオイルのみに含まれる)
《2》内臓脂肪を減らすオレイン酸が含まれ、心臓の周りにできるエイリアン脂肪を減らす効果も期待される
質問:エクストラバージン・オリーブオイルと普通のオリーブオイルの違いはなに?
答え
エクストラバージン・オリーブオイルはオリーブの実を搾っただけのオイルで、実に含まれる天然成分がそのまま香りや味わいとなっています。《Seigoの追記:ポリフェノール類(抗酸化作用のあるビタミンEを含む)も含まれますが、一般的なオリーブオイルにはほとんどないと言われています。参考資料)
⭐️ 一般的なオリーブオイルは、絞ったオイルを精製し香りや味を取り除いた物です。
⭐️ エクストラバージン・オリーブオイルを味わったときに喉にピリッとくる成分が「オレオカンタール」です。
研究結果
ルイジアナ大学でのマウスによる実験によりますと、オレオカンタールには認知症の原因とされるアミロイドβの蓄積を減らす働きがあるという研究結果が報告されました。
質問:エクストラバージン・オリーブオイルと一般的なオリーブオイルの使い分けは?
答え:加熱しないで使うときは{例えば冷や奴(ひややっこ)やカルパッチョと一緒に食べるときは}エクストラバージン・オリーブオイルが良く、加熱するときは{例えば天ぷらや炒め物は}普通のオリーブオイルが適しています。
注意:やはりRAW(生)のエクストラバージン・オリーブオイルを使うときは加熱しないことを勧めています。(以下で普通のオリーブオイルは加熱しても良い油として番組では紹介されますが)。熱処理を勧めない理由は「オレオカンタール」やポリフェノール類(抗酸化物質)がダメになってしまうからでしょう。普通のオリーブオイルはすでにダメになっているので気にせず熱していいというこで、これを聞いて普通のオリーブオイルは使う気がなくなりました。
⭐️ オリーブオイルで長寿になったいわれる例
ジャンヌ・カルマンさんは人類史上最も長生きした女性です。その歳はなんと122歳。彼女は地中海沿岸のフランスで生まれ育ち「オリーブオイル」を好んでいたということです。
日本のオリーブオイルの産地-香川県小豆島(しょうどしま)のオリーブの使い方
香川県は国内のオリーブオイル生産の9割を占めています。小豆島のご長寿さんたちは、そうめんのおつゆの中にオリーブオイルを入れたり(この島では定番の方法)、刺身を召し上がるときに醤油にオリーブオイルを入れておりました。
(番組では小豆島の人たちがエクストラバージンオリーブオイルを使っているのか、それとも普通のオリーブオイルを使っているのかの紹介はなかったです。)
《2》内臓脂肪や心臓によいオリーブオイルの健康長寿効果
日本の死因の第2位が心臓の病気。そのほとんどを占めているのが心筋梗塞と言われています。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを強化する、つまり血液の流れをスムーズにして、心臓病の発症を防ぐことが期待できます。
研究結果
《佐田先生》地中海料理(オリーブオイルを使う料理が多い)を食べる地域では心筋梗塞が少なくないという報告がありました。
佐田先生の専門は心臓病で「心筋梗塞がどうして起こってくるか」という研究をしています。心臓の周りに脂肪が付着し(エイリアン脂肪と呼ぶ)その脂肪が毒素を心臓へ注入して心筋梗塞を引き起こす要因にもなります。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は内臓脂肪の蓄積を防ぐといわれています。また
内臓脂肪とエイリアン脂肪は比例するということがわかっておりますので、オリーブオイルによってエイリアン脂肪の蓄積を防げるのではないかと考えられています。
質問:ついてしまったエイリアン脂肪はどうすれば落とせる?
答え:運動で落ちる
研究結果
スペイン マラガ地域病院が行った実験ではげっ歯類に6週間オリーブオイルをとり続けることで、内臓脂肪の発生を抑えたというデータがあります。
そしてオレイン酸はオリーブオイルに多く含まれ効率よく摂ることができるのです。(下図)
オリーブオイルは加熱に強い
(エクストラバージン・オリーブオイルの加熱は勧めない)
林修さんは家でオリーブオイルを揚げ物に使っているそうですが、番組の後半では「米油」のをほうを揚げ物に勧めていました。
林さんのオリーブオイルの食べ方
トマト+しらす+オリーブオイル+チーズを電子レンジでチンする
ネットで購入できる有機エキストラバージン・オリーブオイル
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⭐️ ⭐️ ⭐️
米油の健康長寿に欠かせないポイント
⭐️ 血管を老けさせない
米油には「トコトリエノール」と呼ばれるスーパービタミンEが含まれていて抗酸化作用が強いと言われています。
米油に含まれるスーパービタミンE「トコトリエノール」に期待される効果
🔵 動脈硬化の予防
🔵 血管年齢の若返り
🔵 ホルモンバランスの調整
米油の原料は? 米油はRAW(生)か?
玄米を精米するときに発生する「新鮮な胚芽」と「米ぬか」を原料としています。
油を取り出しやすいように熱処理をしますのでRAW(生)ではありません。
参考ビデオ:米油ができるまで
ネットで購入できる有機/無添加 米油
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ごま油の健康長寿に欠かせない2つのポイント
《1》セサミンが肝臓の代謝を良くして老けさせない(アルコールの代謝も助ける)
《2》セサミンが皮膚を活性化させ老けさせない
セサミンはなぜ体に良いかの理由
《佐田先生》セサミンは消化過程で分解されずにダイレクトに肝臓に届きその代謝を助けるため(例えばアルコールを飲んだ後、アセトアルデヒド(二日酔いの原因)を分解する酵素を助けるなど)。
研究結果
セサミンが「肝硬変」や「肝がん」になるのを抑えたという論文が動物実験モデルであります《佐田先生》(論文の引用なし)
⭐️ セサミンは玄米にも入っているそうですが、ごま油のほうがセサミンを採りやすいという説明でした《佐田先生》。
セサミンをとるにはごま油からではなく「ごまを直接食べれば」いいのではないか?
《佐田先生》ごまには硬い殻があってお腹の中でも消化されないためセサミンは取れないとのこと。(Seigo: ゴマを全然噛まずに飲み込む人はあまりいないのではないかと思いますが・・・)
ごま油を使ったおにぎりを食べた後の血糖値の抑え方
鹿児島県のごま栽培農家の健康長寿(80歳のご夫婦)の例
– おにぎりを握るときにごま油を手につけて握っていた。そうすれば手につかないし風味も良い。
《佐田先生》ごま油が米をコーティングして血糖値の上昇を抑えます。
質問:大さじ1杯(15mL)の「ゴマ油」はごま何粒分?
答え:5000粒(コーヒーカップ1杯分)
1日に適量は小さじ1杯(5mL)なので、約1670粒分とることになります。
《林さんの説明》ごま1粒に入っているセサミンは約1%。ゴマ油はその1%のセサミンを見事な技術で抽出したもの。
番外編 – ごま油にセサミンは何%入っている?
ごま油のセサミンを効率よく摂れるそうですし、またごま油はセサミンを見事な技術で抽出したものだと強調しておりましたので、ごま油にセサミンがどのくらいの割合で入っているかを調べてみました。
セサミンの含有量
ごま粒 1%
ごま油 0.5%(ごま油100gに含まれるセサミンは0.495g)
参考にしたページ:ごまに含まれる抗酸化物質(山田製油)
*セサミンの割合はごま粒よりごま油のほうが実際は少なかったです(1% → 0.5%)。
ごま油は1日4g摂っていいそうですから、セサミンは0.02g摂れることになります。
ごま油の造り方 <ゴマ油は焙煎するのでRAW(生)ではない>
鹿児島県の鹿北製油の方法
① 「黒ゴマ」(白ごまではない)を天日干しにする
② 釜を使って約1時間火にかける
*高温にかけると苦みが出るので、低温で焙煎する(低温が何℃なのかは言っていない)
③ ローラーでゴマをすりつぶす
④ 蒸し器でじっくり蒸らす(白ごまは焙煎せず、蒸煮の行程のみ)
⑤ 巨大な石臼でプレスすると、オケの隙間から油が浸みだしてくる
⑥ その脂を和紙で濾過すれば出来上がり
《2》セサミンが皮膚を活性化させ老けさせない
セサミンをとると肌の血行や血流量が良くなり老化を予防(論文の紹介はなし)
(Seigo: 「玄米」もセサミンが入っているので皮膚を老けさせない効果があるはず)
ごま油の1日の摂取量
最後にゴマ油の1日に摂取量は多くても小さじ1杯です〔小さじ1杯(5mL)は水が5g、油は4gになるそうです〕[参考資料]。それ以上とると害になるそうです。
ネットで購入できる有機 ごま油
Seigoの追記
油の良い点を強調する番組でいつも感じることは、なぜ食品から油を抽出して摂るのかなと。食べ物をそのまま食べれば、油も十分取れるのではないかと思うのですが・・・
例えば、サンタモニカのファーマーズマーケットには、オリーブ専門に売っているお店があります。オリーブオイルも一角にありますが、9割を占めるのはオリーブのそのままを漬け込んだ塩漬けやオイル漬けのオリーブです。
その中で私が一番好きなのは日干しの黒いオリーブで、油の入っていないものです。
このオリーブを食べると、そのままでも天にも昇る美味しさで、ほんのり甘さもあり、頭がスキっとするんですよね
油を十分感じるし、これを食べてしまったらオリーブオイルなんていらね~って感じです。
日本のネットで売ってないかどうか探したのですが、似ているのはこういうのかな?
それでは、皆さん良質な油を自然のものからたくさんとって、ますます潤いのある美肌でいきましょう!
Seigo
追伸:美味しそうなオリーブを以下に紹介します。写真をクリックすると商品ページへ行けるようにリンクを貼っておきました。20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
《もっとくわしいプロフィールをみる》
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