若返りのコツ-8 アレルギーを起こす食材を避ける

若返りのコツ

今回の記事のポイントをまず記しておきます:

⭐️ アレルギーテストをすれば自分がどの食品にアレルギーがあるかわかる(ここでは遅延型食物アレルギーについて)。

⭐️ アレルギーのほとんどは自分では気づかず、放っておけば後で大病の原因になる可能性あり。

⭐️ ここでは若返りを目指す観点からアレルギーを起こす食品を避けることを目的としている。

⭐️ 2回の検査からしばらく食べないことによってアレルギー値が下がることがわかった。つまり薬などを飲む必要はない。

⭐️ すべての食品を4日おきに食べることによって遅延型アレルギーを防げる。

⭐️ 自分の体がどの食品にアレルギーが出やすいか事前に知っておくことそれを食べるのを避けることができ、将来アレルギーを起因とする病気を減らし若返りを期待できる。


食物アレルギーテスト – ALCAT

自分がどの食品に対してアレルギーがあるかテストする方法があります。 ALCAT Food Intolerance Test と呼ばれるもので、アメリカでは Amazon で販売されるほど有名になりました。

 私が ALCATを受けたのは5年以上前ですがとても役に立ちましたので、すべての結果をシェアしたいと思います。当時はベジタリアン(野菜中心の食事)でほとんどお肉を食べなかったのですが、8時間以上軽く働いていて至って健康でした。普通ならなんの検査もする必要はないところですが時々下痢気味になるのは何故と疑問に思い調べることにしました。

私の場合は 200 の食品に対するアレルギーを調べました。インターネットで注文し(495ドル)キットが届いたら、クリニック・ラボで採血してもらいました(採血に 25ドルかかったかと)。そして10ほどで結果が送られてきました。

これが検査結果のページです。右の緑色の欄にある食品はアレルギー反応がなかったこと意味しています。



画像をクリックすると拡大します

左の欄アレルギー反応があった食品リストをクローズアップしみますと:


赤のカラム中の食品が血液がアレルギー反応が食品です(ガーリック、白インゲンマメ、羊のミルクなど)。次に高かった食品がオレンジ色の欄(パン酵母、砂糖、タマネギ)、弱いアレルギー反応があったものが黄色い欄す(アーモンド、バナナ、チキン)。このキットの説明によると赤色の食品は6ヵ月間食べなければアレルギー反応がなくなるとのことです。オレンジ色の食品は3ヵ月間、黄色は4日間避ければアレルギーは消えその後は食べていいというアドバイスでした。ここで興味を引いたのは特に薬などをとらなくとも食べなければ治るよという方法です 😀

次に結果ページの左下にある水色の部分をクローズアップしてみますと:


上の段はカンジタ菌にマイルドな反応があり砂糖などの甘いものやマッシュルームやパン酵母は制限したほうがいいとあります(マイルド反応なので4日周期なら食べていいのでしょう)。

中段はGliadin (小麦の糖タンパク質)には反応はないがグルテンにはマイルドな反応があるので小麦や麦芽、スペルト小麦は制限しなさいと書いてあります。

最後の欄にはカゼインには反応はないが乳清にマイルドな反応があるので牛乳やヤギのミルクは制限すべきとあります。

この結果以外にどんな食べ物をどんなローテーションで食べればアレルギーを減らせるかの食事の提案のページが添付されています


先ほども言いましたがALCAT では4日間ローテーションするダイエットを勧めており、結果の黄色や緑の欄の食品をどのように食べたらいいかを示してくれています。デンプン類に関してはきびやあわ、そしてキヌアやそばなどを規則正しくローテーションするということです(特に日本人にとって毎日パンを食べるのは良くないと思います)。そういえば多くの食品をまんべんなく食べなさいと聞いたことがありますが、それはたくさんの食品を毎日食べろということではなくローテーションさせて飽きないようにうまく循環させて摂ということもありかなと科学的にも分かったような気がしました。

とりあえず ALCAT のアドバイスに従って赤色の部分は6ヵ月避け甘いものやミルクはしばらく摂らないように心がけ、そして10ヵ月後にまたテストを受けました。このときは肉食をしてなかったので肉類を除いた 150種類の食品のテストを申し込みました。

2回目の結果が以下です。


前回赤色の中のアレルギーをもった食品は(ガーリック、白インゲンマメ、羊のミルク)などは見事に消えましたが、代わりに別の食品にアレルギーが出ていました(ピーナッツやサフロン、ズッキーニ)。不思議ですがこれらの食品は検査の直前に食べたものでした。6ヵ月間避けた食品は消えましたが最近食べたものにアレルギーが出てしまっていました。私が推測するところ腸に弱い炎症反応が起きていてリーキーガット症候群のように未消化の食品血中に行き免疫系が反応してしまったのではないかと考えます。だから検査の直前に食べた食品にアレルギーが出てしまったのかもしれません。


これは水色の欄をクローズアップしたものですが(2回目の結果)、上段は相変わらずカンジダ菌のマイルドな反応があるとあります。

中段の小麦の欄はマイルドからモデレート(中程度の)反応にあがってしまいむしろ悪くなっていました。小麦を全く摂らなかったにもかかわらずです。後で分かることですが私はグルテンを消化する遺伝子が半分壊れていてグルテンに反応しやすいのです(近々そのデーターも公開します)。このテストによっていち早くグルテンアレルギーが発見できて良かったです。

最後に下の段ですがミルクを半年間摂らなかったにもかかわらず乳清(牛、羊そしてヤギ)に対するアレルギーがマイルドに出ているということです。後で分かったことですが熱処理した市販のミルクは飲まないほうがいいのですが、無処理の牧場から直接来る牛乳や生クリームなら問題はないようです。また熱処理してあってもヨーグルトなど発酵したもの、羊ミルクのギリシャヨーグルトなど OKであることが今では分かっています。(ただ問題は無処理のミルクは日本では手に入りにくい事です。) この牛乳の素晴らしい情報も後ほど書きます。

このテストで学んだことはアレルギーを起こす食品は食べなければ下がるということです。とくに薬を飲まなくていいということを知っておきましょう。特に良かったのはすべての食品を4日間周期で食べることで、ほとんどのアレルギーを低く保つことができると示唆しています。そしてどうしてもアレルギー値が下がらない食品、例えば小麦や乳製品は対処すれば食べれるようになるので一生食べられないと言うことはありません。どの食品にアレルギーがあるか知っておくことによって、より良い健康生活を長く営める事につながるの

長くなりましたが最後まで読んで下さりありがとうございます。
質問がありましたら、なんでもコメント欄へどうぞ。
それではアレルギーを減らして体の負担を軽くして、ますます健康生活をエンジョイしちゃいましょう!でぜひ知っておきたいところです。

Seigo

[ 参考資料 ]
使用したキット – 200 Foods Test Kit – Price $495

このサイトから2009年と2010年に注文しました。

ALCAT test の詳しい説明のページ(学術論文の引用あり

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  1. Food Lover

    初めまして、貴重な情報をシェアーして下さり有難うございます。

    ALCAT はアレルギーを調べるのにどういう検査方法をしているかご存知でしたら教えて下さい。

    更新を楽しみにしております。

    • seigoSeigo

      質問をありがとうございます。
      ALCAT がアレルギーを調べるのにどういう検査方法しているのか、私も興味がありましたので、以前に調べたことがありました。
      それを以下に貼りますが、英語なのでその下に日本語訳を書かせていただきます。
      日本語訳では意味が分かりづらいかも知れないので、私なりの説明を補足として載せておきますので、ご参考までに。

      “The ALCAT test objectively measures changes in size and number of white blood cells in response to ex vivo challenges with foods, chemicals and other environmental stimuli.”
       – ALCAT Food Allergy Testing – Physical Medicine Center, Inc
      ”http://www.mybackinplace.com/north-tampa-florida-food-allergy-testing.html”

      拙いですが訳しますと:
      訳:「ALCATテストは食品、化学物質そして他の環境刺激に生体外での負荷に反応においての白血球のサイズと数の変化を客観的に測定します。」

      Seigo の補足:  アレルギーの原因物質(抗原もしくはアレルゲン)と反応させて白血球の大きさや数の変化を計測しているようです。

      測定法の記述に関しては:
      ”the blood goes through a multi-step quality assurance process. During testing, your white blood cells are tested against foods and other substances in a process known as flow cytometry and cell impedance methodology. ”
      – Uncover food and chemical sensitivities with the Alcat Test
       “https://cellsciencesystems.com/patients/alcat-test/“

      訳:血液は多段階の品質保証プロセスを経ます。あなたの白血球はフローサイトメトリーと細胞インピーダンス法として知られているプロセスにおいて食品と他の物質に対してテストされます。

      Seigo の補足:  計測法はフローサイトメトリーや細胞インピーダンス法を用いるそうです。フローサイトメトリーは使ったことがありますが細胞のサイズや細胞の表面にある抗原の変化を一瞬で(1秒間に1万細胞くらい)測定してしまう装置です。

      *一緒に送られてきたパンフレットには上記以外のこととして以下の情報がありました。
      – Measures delayed reaction over the course of several hours after exposure
      – Pathways include Immune, Non-Immune, Pharmacologic, Toxic

      訳:
      –  (細胞と検査物質との) 反応のあと数時間経過をみて遅延反応を測定します。
      – 経路は免疫性、非免疫性、薬理的さらに毒性を含んだパスウェイを調べています)

      Seigo の補足:  つまり遅延型反応を測定するのに検査物質と反応させてからすぐに測定するのではなく数時間おいて白血球を観察しているそうです。さらに1つのパスウェイではなく(IgG とか IgE など単独ではなく)4つ以上のパスウェイを調べているのでさらに精度が上がるということだと思います。

      そしてこのページ下のDisclaimer(免責)の欄にこう書いてあります。

      The laboratory analysis includes the immune biological reactions of the white blood cells. The Alcat Test® does not measure food allergies (type 1/IgE). Since these reactions can be serious, you should seek the help of an allergy specialist if you suspect or have food allergies. The Alcat Test does not measure enzyme induced intolerance to lactose, fructose or histamine. It does not measure IgG antibodies.

      日本語訳:ラボでの分析は白血球の免疫生体反応を含みます。Alcat Test®は、食物アレルギー(タイプ1/IgE)を測定していません。これらの反応が重篤な場合、食物アレルギーを疑うかもしくはアレルギーがあるならアレルギーの専門医の援助を求めてください。Alcat Testはラクトース、フルクトースまたはヒスタミン不耐性に誘導された酵素を測っていません。それは IgG 抗体を測っていません。

      つまり1つ前で述べましたがIgG や IgE などのパスウェイは調べていないということです。

      私は IgG テストも受けましたが、ALCAT のほうが結果が安定しているように感じました。

      それでは質問をありがとうございました。
      まだ疑問がありましたらなんでもご質問下さい!
      Seigo