鶴見隆史先生の酵素の話 (1/2)

健康情報

今回も鶴見先生の酵素と食についてのお話をラジオ番組からまとめさせていただきます。


  • TBSラジオ『田中みな実 あったかタイム』 20160312日より

酵素栄養学に詳しい鶴見クリニック理事長

鶴見隆史先生のプルフィール:


  • 浜松医科大などの病院に勤務したのち東洋医学や鍼灸を学び酵素栄養学を独学で研究。
  • 2000年以降はアメリカで酵素栄養学博士の下 研究を重ねた。
  • 帰国後患者さん一人一人に時間をかけ体の本質を見極めた治療を行なっている。
  • 酵素栄養学に関する著書多数、日本の酵素研究第一人者として知られる。

酵素とは

タンパク質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質など様々栄養素摂取されますが、酵素はそれを分解したり組み立てたり、いらないものを排泄したりする役割を担います

 酵素は生まれた時に備わっていますが毎日DNAが作ってます。細胞から作る量が一日一定量なので無駄遣いすると困ります。

 いろんな寿命説の中で一番信ぴょう性を持たれているのが酵素寿命説で、歳とともにだんだん減って来て、すごく減ったら老化で死を迎えるというものです。

 しわ、白髪、ハゲ、老化、病気するのは酵素が減って来たからと言えます。

なので酵素を補充すればだいぶ老いにくいです。だから援軍が欲しい栄養素の代表。

酵素を補充するには、以下の食品を多く摂ると良いです。


  • 野菜
  • フルーツ
  • 発酵食品
  • 納豆
  • 漬物
  • キムチ
  • 生味噌

チーズはちょっと問題で動物性はなるべく避けたいです。味噌は生で食べる。日本は食事で酵素を取り続けて来たので欧米よりはるかに元気でした。

生きたものの中にしか酵素はありません。もっとも摂りやすいのはおろしたもの、低速ジューサーで絞ったもの。細胞は噛んだくらいじゃ破れませんが、おろしやジュースは酵素が大量に出て来ます。酵素は加熱に弱く、50℃の死ぬ一歩手前で最高に活性化するので、昔「50℃ 2分洗い」が流行った頃がありました。キャベツでも置いておくと末端が酸化して変色しますが、50℃につけておくといつまでも酸化しません。


温野菜が良いというのは昭和40年代のウソ

みな実:温野菜がいいとかって・・・

鶴見:あれはね、昭和40年代ぐらいから頭で作り上げたウソです。

みな実:えっー! 生の物は体を冷やすからっていうので、子供の頃から親にもそう言われてきて、とくに女の子なんかは体を冷やすと良くないから、なるべく暖めるようにって。

鶴見:それで病気が増えちゃうんです。

みな実:そうなんですか。生 食べて体は冷えるは冷える?

鶴見:冷えるは冷えます。

体を温める方法:金時ショウガと黒酢を熱い無農薬茶で飲む

みな実:また別の方法で暖める?

鶴見:そういうときは必ず私が推薦している方法はいくつかあります。体によい無農薬のお茶を熱湯で入れ、金時しょうがの粉黒酢を入れて飲むと体が温まります。この時は必ず熱したお茶でないとだめですね。フーフーいいながら飲む熱いお茶がいい。生を食べた後に、例外的にこれだけは熱して下さいというもの

 生食は初めのうちは冷えますが後で温まります。

 私は生野菜をたくさん黒酢と亜麻仁油(フラックス・オイル)と生味噌で食べるので70歳でも元気です。塩分取りすぎの問題も嘘かも。(塩を)取らなさすぎはもっと良くないです。お味噌汁は具は煮てから氷を入れて50まで冷まし味噌を入れます。史上最高のヌルマ味噌汁(酵素味噌汁のという呼び名をみな実が提案して採用される)。過食が一番酵素の無駄遣いなので一日一食で間食はしません。生野菜と漬物を半端じゃないほど食べるという「食前生野菜」は効果的です。まず生野菜が胃にどっさり入ると、酵素つきで入ってくるので全部待ち受けてゆっくりと消化してくれるので、糖尿病にもなりません。だから肉を食べようが魚を食べようが、生野菜をたくさん食べた後に召し上がって下さいと勧めています。


キャベツで喘息が改善

新鮮なキャベツ(出展:betexion / Pixabay)

子供の頃ひどい小児喘息でしたが、昭和30年代の初め明治生まれのおばあちゃんが当時テレビがないのでラジオで生キャベツで咳が治ったと誰かが言ってて勧められたので、生キャベツをソースと醤油をかけて山のように食べるようになったら気づいたら喘息が治ってました。

 キャベツ、大根カイワレダイコン、ブロッコリー・スプラウト、クレソン、小松菜、菜の花、チンゲンサイ、わさび、ケールなどのアブラナ科の野菜強い抗酸化力を持っていて、加熱すると消えます。


風邪予防になる代表的な3つの生野菜

  •  ブロッコリー・スプラウト
  •  カイワレダイコン
  •  わさび

これらの野菜はアブラナ科に属しイソチオシアネート=スルフォラファンという抗酸化物質がたいへん多いのです。


キュウリは一番太らない! 日本人がキュウリに脂肪分解酵素があることを発見

新鮮なキュウリ(出展:Renee_Olmsted_Photography / Pixabay)

キュウリダイエットという本を書きましたが、キュウリからいろんな薬効成分が見つかったのです。一番栄養がないのがキュウリだと言われてましたが、2011年頃日本人がフォスフォ・リパーゼ(脂肪分解酵素)が入ってることを発見しました。太らないです。だからキュウリを食べていると太らないということが判明したんです。

ケールはアブラナ科、一番ルテインが多く、肺がんと網膜(目)に良いです。

一日グリーンジュースのみで過ごすと免疫力がすごいアップします。

まだまだ、鶴見先生のお話は続きます。

Seigo

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