子供用シリアルにモンサントの除草剤が検出される! しかし2社は無視(エコウォッチ最新ニュース)

ニュース/レビュー

今回はアメリカでグリホサート(ラウンドアップという除草剤の有効成分)が入ったシリアル(食品)を拒否する声が高まっているというレポートです。

EcoWatch(エコウォッチ)の記事を和訳したものをご紹介します。

ニュースタイトル「モンサントの除草剤入りのシリアルを食べたい?」

ある日の午後、ホワイトハウスの前のストリートで環境ワーキンググループ (EWG) が臨時の味覚テストを実施、参加者にオート麦ベースの次の2種類のシリアルでどちらが好きかを選んでもらいました。
① 発癌性があるモンサント製の除草剤グリホサートを微量に含むであろうシリアル
② グリホサートを一切含まないシリアル

選択肢として、様々な量のグリホサートが含まれているであろうシリアルと、有毒な除草剤を使用しない有機栽培されたオーツ麦のシリアルを試食していただいたところ、人々はモンサントの発癌性除草剤成分を含まない方の味を選択する確実な傾向がありました。

EWG のケンクック所長は、「この味覚テストに参加した全員の反応は、EWGが過去長年にわたって主張してきたことを確認するものです。」として、「誰も自分の食事で有毒な農薬を食べたいとは思っていません。」と述べました。

クック氏は「残念ながらゼネラルミルズクエーカーのような大手食品会社の幹部は、グリホサートを使わずにこれらの穀物を生産するのが、この問題の簡単な解決策であるにもかかわらず、これに同意していません」と述べ、「これらの企業は食糧のグリホサート含有量限度を過度に高く設定している連邦政府基準を盾にして、EWGからの度重なる改善要求に応じていません。」と付け加えました。

昨年EWGが委託して実施した2回の検査では、グリホサート(即ちモンサントのラウンドアップ除草剤の有効成分)が子供用に売られている人気の品を含むオーツ麦のシリアルサンプルのほぼ全てに発見されました。

グリホサートが検出されたブランドには、ゼネラルミルズとクエーカー製のシリアルの一部と朝食バー(breakfast bar)が含まれていました。

この除草剤はどのような経緯で、子供向け朝食として人気シリアルに紛れ込むのでしょうか?グリホサートはオート麦、およびその他の小麦、大麦のなどのような穀物の収穫直前に散布され、作物を枯らし乾燥させ、畑から早く刈り取ることができるようにするのです。

クエーカーゼネラルミルズに対し、この有毒な除草剤で汚染されていない産地の麦を使用すべく促すEWG の請願書に23万人が署名しましたが、これまでのところこれらの企業は懸念が高まりつつあるこの要望を無視しています。

クック氏は「消費者は声を上げたのです」と付け加え、「しかしクエーカーとゼネラルミルズは明らかに顧客がいつも正しいというアメリカの国是(クレド)に従っていません。そういうわけで2019年にはEWGはこれらの企業の製品のテストを拡大して行い、この春に全国の都市でキャンペーンと請願運動を繰り広げるべく計画しているのです。私たちは一般に子供向けに販売されている人気のシリアルは、モンサントの悪名高い発がん性物質で汚染されていることについて、消費者に注意を促す必要があります。

この記事の関連リンク(英語)

引用した記事

🔵 元記事(英文):WATCH: EWG Asked People If They’d Like to Eat Cereal With Monsanto’s Weedkiller in ItEcoWatch

Seigoの追記

ニュースに出てくるゼネラルミルズという会社は日本であまりなじみがないと思いますが、ハーゲンダーツ (Häagen-Dazs) はこの会社が所有しているのです(Wikipedia: ハーゲンダッツ)。

ですのでハーゲンダッツ製品でグリホサートを含んだシリアルを使用していませんと宣言していないとすれば、それは入っている可能性がかなり高いと言えるでしょう。

記事中ででてきたゼネラルミルズとクエーカーという会社のシリアルは日本のAmazonで簡単に売られているのを見つけることができます。

Amazonで売られているゼネラルミルズとクエーカーのシリアル(画像をクリック/タップすると拡大できます)


(上記の写真はAmazonで売られている商品のスクリーンショットですが、購買を推奨している訳ではありません。)

Amazonで他のシリアルも調べていると、オーガニックのシリアルも売っていましたので(しかもグルテンフリー!)以下にそのリンクをはっておきます ♬

オーガニック&グルテンフリー・シリアル


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