若返りのコツ-14 若返りホルモンとしての DHEA
若返りのコツ
先日の「副腎疲労を3ヵ月で治してしまったサプリたち」の話題のときに3つのサプリに入っていたのが DHEA でした。
今回は DHEA について掘り下げてみたいと思います。
若返りホルモンとして知られているDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は50種以上の性ホルモンなど様々なホルモンの元になるのでマザーホルモンともいわれます。
血中の量は20代で1番多く40代に半分に落ち、70代に5分の1まで減ってしまうそうです。
コレステロールから作られて副腎から分泌されます。
コレステロール↓
プログネノロン →プロゲステロン(女性ホルモン)
↓ →コルチゾール
DHEA
↓
テストステロン、エストロゲンなど
DHEAが体の中でどんな役割を担っているか、ポイントだけ整理すると:
- 性ホルモンの分泌を促進し性機能を維持する。(不妊にも効果があるといわれます。)
- 抗酸化作用:ストレスがかかってコルチゾール(ホルモン)が分泌されすぎて活性酸素が増えるのを抑える。
- 血糖値や血圧をコントロール:コルチゾールの上昇で上がった血糖値や血圧を下げる。
- 筋肉、骨を増強:テストステロンが脂肪を筋肉にするか脂肪にするか決めていて、テストステロンの前駆物質であるDHEAが増えるとテストステロンが増えて筋肉になる。またDHEAは骨や筋肉の発達に影響するIGF-1の分泌を促します。
- うつの改善:DHEA 6週間の投与で 45-65 歳の重軽うつ病患者46人のうち23人が改善したと言う報告があります。(1)
- 記憶力、認知機能アップ:脳の中で神経細胞を活性酸素などから保護する作用があります。
- 免疫力アップ
- 美肌
- 抜け毛予防
- 代謝アップ
などなど様々と体に良いことをしてくれるのです。ですので加齢とともに減ってしまうと困りますよね。DHEAはサプリで摂取すると効果を感じる方もいるかと思いますが、取り過ぎるとニキビや動機、生理不順などの副作用が出ることもありますし、ホルモンなので長期で摂ると心配という方は血液検査でチェックしながら摂るのがオススメです。また以下の方法で DHEA は自然に増やせるのかもしれないのでそれなら安全ですね。
- ヤムイモや自然薯、さつまいも、納豆、テンペ、黒豆、アボカドを食べる
- 副腎に良い栄養素を含む食品をとる。セレン(イワシに多い)、ビタミンC、抗酸化物質(黄緑色野菜、フルーツ)、良質なタンパク質(卵、鶏胸肉、魚介類)、ビタミンB群(レバー、酵母)、マグネシウム(玄米、ワカメ、ごま)、発酵食品など
- 午後11時までに就寝
- ウォーキングやジョギングなどの運動や筋トレ
- リラックス
- 砂糖、アルコール、カフェインを控えめに
皆さんもDHEAを増やして元気に若々しく人生を謳歌しましょう!
Seigo
参考資料
(1)Dehydroepiandrosteron monotherapy in midlife-onset major and miner depression.
* 男性・女性ホルモンの原料となるDHEAとは
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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