インフルエンザ予防になりお肌にも良くて記憶力も上げるチョコレートの選び方は?
今回はバレンタインデーも近いことですので2019/1/29に放送された『林修の今でしょ!講座|』のチョコレート編をクイズ形式にまとめましたのでご活用下さい。
若い人にはチョコレートはニキビがでて太るイメージでしたが、最近ではイメチェンして、免疫力を上げて、美肌にもよく、さらに脳にも良いといわれるくらいむしら「健康食」として認識される位になってきました。
今回ははどんなふうにしたらチョコレートの健康効果を引き出せるかご紹介していきます。
講師:椎名一紀 先生(戸田中央総合病院)
チョコレートやワインなどの嗜好品を実際の医療現場に取り入れ病気の予防に役立てている
この記事のもくじ
国内最高齢の方の大好物もチョコレート
田中力子(かね)さん116歳は明治36年(西暦1903年)生まれ。日本最高齢の力子(かね)さんが普段からやっていること:
・自分の足で歩いて移動すること
・計算ドリルを週に1回解く(いつも全問正解)
・手を叩きながら歌う
・自慢は「ほとんど風邪をひいたことがない」
この田中さんが毎日食べているのが・・・
チョコレート
映像では炭酸飲料と一緒にチョコレートを食べていました。若者みたいです 😀
また健康長寿の方々100人に聞いた普段よく食べるお菓子、ベスト3は?
1位 せんべい
2位 チョコレート
3位 まんじゅう
でした。
なぜチョコレートに健康効果が期待できるのか? チョコレートは健康に良いとされるあの食品だあったのです。
発酵食品としてのチョコレート
チョコレートの原料であるカカオは赤道直下の暖かい場所(ブラジルやガーナ、そしてインドネシアなど)で育つ木の実で、下の写真の様に幹や枝、木の到る所から生えている黄色い実のこと。中身をは白い実なのです(チョコレート色ではない)。
実はカカオの実をはっこうさせることで私たちが知ってるカカオ豆になるのです。
カカオの発酵の仕方(チョコレートの作り方)
① カカオの白い実を木の箱に詰める② 大きな葉っぱを上にかぶせる
③ そのまま一週間、箱の中で発酵
④ 箱からだして天日干し(水分が8%以下になるまで乾燥)
⑤ 発酵と乾燥により種だけが残り、これが有名な「カカオ豆」
⭐️ このようにカカオ豆は発酵によって作られていたのです!
生のカカオ豆のお味は?
番組では修道院さんが食べて今したが、生の豆はねとねとで、歯ごたえはピーナッツなんだけど、中から出てくる味が「チョー青臭い」と言っていました。「これは食べないヤツの味」と述べておりました 😅質問:生で食べても栄養はないか?
椎名先生:発酵させないと十分に有効な成分にはならないのです。
上記で力子(かね)もそうでしたが、調査によるとチョコレートをよく食べる健康長寿の方々は風邪を引かないそうです。それはなぜなのでしょう?
チョコレートの免疫力UP効果
クイズ:インフルエンザ・風邪予防に効果のあるチョコレートの成分は? A. カカオバター B. カカオポリフェノール C. 砂糖
答え:B. カカオポリフェノールそれではなぜカカオポリフェノールが風邪予防に効果があるのでしょう?
クイズ:カカオポリフェオールが〇〇の働きを良くし体の免疫力をあげます。〇〇はA. 心臓 B. 腎臓 C. 肝臓
答え:C. 肝臓体の免疫力を上げるには代謝を上げ血液の流れを良くすることが重要なのです。しかし残念なことにこの基礎代謝は加齢と共に低下して40歳前後には一番下のレベルまで落ちてしまいます。チョコレートはこの基礎代謝を引き上げてくれるのです。
チョコレートのカカオポリフェノールが風邪やインフルエンザにかからなくするメカニズム
カカオポリフェノール ➡️ 肝臓の基礎代謝UP ➡️ 免疫力UP ➡️ 風邪やインフルエンザに対抗
それではなぜカカオポリフェノールが肝臓の働きを高めるのか?椎名先生:肝臓が弱ってしまう原因は、活性酸素や悪玉コレステロール、悪い脂肪が蓄積するためです。しかしカカオポリフェノールは強い抗酸化作用をもっていて活性酸素や悪玉コレステロールの蓄積を抑えるということがわかってきています。
そしてチョコレートを賢く選べばカカオポリフェノールの効果を高めることができます。
チョコレートに90%と書いてあった場合はカカオの量が90%入っているという意味です。
またカカオ70%以上はいっているチョコレートを高カカオポリフェノールと呼び、カカオポリフェノールが多く入いっていることを意味して健康効果が高くなります。
正しカカオの量が高ければ高いほど苦みが増しますので、デザートとして食べる場合は70%くらいを好む方が多いです。
クイズ:チョコレートを1日どのくらい食べれば免疫力を高める効果がでるか?
答え:約25g(板チョコの半分くらい)椎名先生:いろんな疫学研究や観察研究のデータがありますが、高カカオチョコレートによる最新研究結果では約25gです。
伊集院さん:今までの常識で言うと体重のこときにするんだったら1口も食べちゃいけないイメージでしょ。
椎名先生:医学的にもこの量は説明されています。
調査結果
一般市民の方347人に高カカオチョコレート25gを4週間食べてもらったところ体重とBMI(肥満度)に変化はありませんでした。(資料提供:愛媛学院大学 大澤俊彦教授)
免疫力をアップするオススメレシピ(2品)
① 高カカオチョコレート + 酒かす甘酒
作り方 :酒かす甘酒を作る時、砂糖の代わりに高カカオチョコレートを入れるだけ
免疫力がUPが期待できる理由
・酒かす甘酒には腸内環境を改善し免疫力UPが期待できる成分「レジスタントプロテイン」が含まれるため、高カカオチョコレートのポリフェノールでてダブルの効果生む。
⭐️ ⭐️ ⭐️
② 高カカオチョコレート + いちご
イチゴに溶かしたチョコレートをつけて食べる。
良い理由 :チョコレートの食物繊維が腸内環境を整え、イチゴのビタミンCの吸収を良くするため。
⭐️ ⭐️ ⭐️
チョコレートを毎日食べている国内最高齢の力子(かね)さんは計算問題が得意なだけではなく100年以上前の記憶をよ〜く覚えていました。近年、カカオポリフェノールが記憶力を高めるという研究結果がでてきました。チョコレートの記憶力を高める効果
人間の記憶は脳の「海馬(かいば)」という部分で行い、大脳皮質という脳の表面部分に補完されるのですが、その海馬の働きを支えているのが「BDNF」という記憶UP成分なのです。しかし実はBDNFは加齢と共に減少してしまいます。それが最新の研究によりますと・・・
高カカオチョコレートを4週間毎日食べていただいたところ、記憶をつかさどるBDNFの量が増えることがわかりました。
林さん:端的に言って、チョコを食べると記憶力が上がるということなのですか?
椎名先生:そうですね。
※ カカオポリフェノールで記憶成分がなぜ増えたのかはまだ研究中です。
アメリカのロマリンダ大学の研究結果
カカオ70%のチョコレートを1週間 毎日摂取したところ
認知機能や記憶、そして気分によい影響が出た発表(研究対象者5人)
チョコはどのくらいの頻度で食べた方がいいか?
椎名先生:カカオポリフェノールは代謝が早いので1日こまめに食べて下さい。4回とか5回に分けて「ちょこちょこ」食べるのが良いそうです。
チョコを食べるとニキビができるのは本当か?
椎名先生:それに医学的な根拠はないと言われています。
城田さん:高カカオのものではなくて脂質・糖質が何十%のものばかり食べていましたのでその量でニキビができていたのではないか?
チョコレートの肌を老けさせない効果
年を取ってシミやシワがなぜ生じてしまうのは、紫外線を浴びて活性酸素が貯まることが原因の1つです。これを肌の酸化といいます。
クイズ:チョコレートが肌にいいポイントを2つ選びなさい。A. 発酵食品 B. ポリフェノール C. カカオバター D. 食物繊維
答え:B. ポリフェノール と D. 食物繊維高カカオチョコレートに多く含まれるカカオポリフェノールが肌の酸化を防いでくれるのです。
またチョコレートは実は非常に食物繊維が多いのです。
椎名先生:これは普通のチョコレートのデータなので、高カカオチョコレートはもっと食物繊維が多いです。
クイズ:高カカオチョコレートと一緒に食べるとさらに美肌効果が上がるものを次から2つ選びなさい。A. ホットチョコレート B. アーモンドチョコレート C. バナナ D.ヨーグルト
答え: B. アーモンドチョコレート と D.ヨーグルト椎名先生:アーモンドにはビタミンEが入っていて抗酸化作用がお肌にいいとされています。チョコレートと一緒にとると相乗効果で美肌効果がでることが考えられます。
またチョコレートの食物繊維はヨーグルトの善玉菌のエサになるので腸内環境が良くなり美肌効果が期待できます。
Seigoの追記
チョコレートで一番気をつけなければならないのは 砂糖 でしょう。砂糖はさんざん老化を促進する物質として(AGEを促進する)この番組でも放送されてきましたが、今回は全くなかったように触れられていませんでした。
免疫力などの健康効果を出すにはチョコを「ちょこちょこ」こ食べればいいといっていましたが、それでは空きっ腹に食べることになり、血糖値が急激に上がる要因を作ることになり、それはインシュリンスパイクを生じやすくし血管にダメージを与える事になるのではないでしょうか?
また「ちょこちょこ」食べることにより、口の中に砂糖が残り、虫歯が増えることになりませんか?
いろいろつっこみどころ満載の放送でしたが、次回はこれらの問題点を全て解決する美味しいチョコレートを見つけましたのでご紹介いたします。
お楽しみに!
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
またポイントなどの節約術や生活に便利なガジェット(スマホやアプリの紹介)も記事にしますので参考になれば嬉しいです。
皆さん、ご一緒に「究極のヘルシーライフ」を楽しみましょう♪
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