ウコンの熱変性クルクミン「GO-Y022」が胃がんを抑制する作用を促進
ウコンの熱変性クルクミン「GO-Y022」が胃がんを抑制する作用さらにアップ
カレーのスパイスで知られるウコン(ターメリック)にはクルクミンという強い抗酸化物質の黄色の色素が主要な成分として含まれています。
秋田大の柴田浩行教授と吉田泰一医員の研究グループは東北大、金沢大、ガン研究会がん研究所との共同研究で
クルクミンが加熱してできた化合物GO-Y022が人の胃がん細胞株の増殖を抑制し、アポトーシスによる細胞死を誘導することを発見しました。
またGO-Y022は4種類の胃がん細胞株でクルクミンより5倍強い抗腫瘍活性を示し、クルクミンより強いアポトーシス誘導能がありました。
さらに胃がんのモデルマウスにGO-Y022を与えると与えないマウスより胃がんのサイズが約3分の一に縮小しました。
GO-Y022は胃の粘膜で作用、体への有害性は認められませんでした。
胃がんによる死亡は世界第2を占めます。
クルクミンは癌化に関する分子を抑制しますが活性が低く、改良のため様々な誘導体を作成し、今回抗腫瘍活性の強い化合物の合成に成功したとのことです。
今後GO-Y022リッチなカレーを作り、医食同源を目指すとのことです。
この研究は10 月 17 日 Journal of Functional Foods ”
Dietary intake of pyrolyzed deketene curcumin inhibits gastric carcinogenesis.
Journal of Functional Foods, Oct 17, 2018, S, Professor Dr. Shibata Hiroyuki’s group
秋田大学プレス発表資料(秋田大学):カレーのスパイス「クルクミン」が熱変性した
GO-Y022が胃癌を抑制することを解明
ターメリックは強い抗酸化物質として私も常用しております。
分子構造を変化させてさらに抗腫瘍作用の強いクルクミンを作るとはすごいですね。
抗ガンカレー楽しみです。
20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
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