世界最初のマイコンを宣伝したジャーナルは「ニセのコンピュータ」が掲載された《1975年1月》
どうして表紙のアルテアは実際のアルテアと違うのでしょう?
答え:表紙は偽物だったのです。
表紙の写真はこのページにあります ↓ビル・ゲイツやウォズを魅了した最初のマイコン – 1975年1月号のエレクトロニクス誌で発表《コンピュータの歴史シリーズ創刊ページ》
アルテアを作ったエド・ロバーツは
その試作機をエレクトロニクス誌の編集社に速達の鉄道輸送便で送ったが
鉄道会社はその荷物をなくしてしまいました。
そこで急きょ、箱の全面に穴を開け小さなランプをつけて急場をしのぎました。
(『パソコン革命の英雄たち』45ページ参照)
どうしてアルテアという名前にしたのでしょう?
Altair とは日本語読みで「アルテア、アルタイル(七夕の彦星のこと)」
英語読みでは
「アルテアー [「テ」にアクセントがある) ] です。
ここではAltair 8800コンピュータのことを「アルテア」と書かせていただきます。
答え:このエレクトロニクス誌(Popular Electronics)の技術編集者ソロモンの娘が
テレビでスタートレックを見ていてアルテアと名付けたのがきっかけになりました。
その日のスタートレックの行き先がアルテア星だったのです。
(『パソコン革命の英雄たち』44ページ参照)
アルテアのメモリーは256バイトしかなかった
ビル・ゲイツとアレンの開発したBASICは4096バイトありました。
それでもBASIC言語としては非常に小さなサイズでした。
しかしアルテアの基本キットには256バイトのメモリーしか載っていませんでした。
そこでスロットを18個つけてBASICを入るようにしました。
それでもBASICの4096バイト入れた後はほとんどメモリーが残っていませんでした。
ちなみにBASICを前面パネルのスイッチから入力しようとすると、3万回以上操作しなくてはならず、もし1回でも間違えればBASICは動作しませんでした。
また電源をきればBASIC言語は消えてしまいました。
そういう使いづらさはありましたが、ユーザーはこのキットを通してコンピューターの明るい未来を創造したのです。
(『パソコン革命の英雄たち』55ページ参照)つづく・・・↓
参考資料
『パソコン革命の英雄たち – ハッカーズ25年の功績』マグロウヒルブック出版 (1985年) 訳者:大田一雄 / 英語題名 “FIRE IN THE VALLEY ― The Making of the Personal Computer” by Paul Freiberger, Michael Swaine (1984) McGraw-Hill, Inc.
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20余年アメリカで遺伝子治療&幹細胞の研究者をやってきました。
特に遺伝病の間違った遺伝子をピンポイントで修復し、元に戻す技術開発です。
理学博士(Ph.D. )
アメリカ生活で学んだアンチエイジングなど健康に関する知識をシェアしたいと思います。
巷の情報もご紹介、時にはブッた斬ったりしてしまうかもしれません。
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