花粉症改善のポイントは? 食べ物で軽減させる方法

健康情報

公開日:2018年2月24日、更新日:2020年2月25日

花粉症対策が新型ウイルス対策と似ているなっと思いました。

「マスクの着用+目を保護する」ことが大切なので、花粉症じゃない方も口と目を保護してしまえば、新型コロナウイルス対策にもなるので一石二鳥です!

また花粉症も免疫力を上げると症状が出ないことも科学的に分かってきておりますので、私の経験した花粉症撃退法も以下でお伝えします。

今回は以前に書いた花粉症対策の記事を再編集してお伝えします。

花粉症対策のポイント

この記事ではいきなり最も大切なポイントを先に書かせていただきます。

要はアレルゲンをできるだけ減らし、炎症を抑え、アレルギーの閾値を下げるように心がけた生活が大切です

 🔵 花粉の体への侵入を防ぐ:マスク着用 + 花粉対策用メガネ(すき間があまりないので花粉が目に直接入らなくする)

花粉対策用メガネの例(Amazon):
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🔵 免疫力を上げるような、例えば納豆や酢の物をよく食べる。

🔵 アレルギーや炎症を促すような、乳製品や砂糖(ぶどう糖果糖液糖)、揚げ物(油の酸化したもの)、トランス脂肪酸(ポテトチップやお菓子など)、アスパルテームやアセスルファムKなどの人工甘味料、着色料や保存料などを避けて、閾値を下げるようにする。

🔵 帰宅したら玄関で洋服に花粉を落とす(上着を脱いだり、コロコロで洋服についた花粉を取り除く)

🔵 昼間は窓を開けず、洗濯物を外に干さない。(換気は朝方なら花粉が少ないので有効。室内の花粉を逃がす意味もある。)

花粉症の原因とは?

さて花粉症の原因とは何でしょうか。

もちろん「花粉」というのは間違い無いのでしょうけれど・・・

山の近くでガンガン花粉が舞ってる所に住んでいる人より

木の少ない都会あたりに住んでいる人の方がなぜか花粉症に多くかかっています。

???

そこで色々調査してみると、車の排気ガスの微粒子や空気中にある汚染物質(アジュバント物質と言います)が結びついて花粉症を引き起こしていることがわかりました。

ということで花粉だけのせいではなかったです。


花粉だけでは花粉症は発症せず、排気ガスが花粉症をひどくすることを示唆した報告

  • スギ並木で有名な日光市(スギ花粉症が最初 (1960代前半) に発見された地区)で調査を行ったところ、花粉の多い地区よりも自動車の排気ガスが多い地区の方が花粉症の割合が多かった。 [ 古河日光総合病院 小泉一弘院長(当時)による疫学調査 (1985年)、3133人を任意に選出 ]
  • マウス(ネズミ)を使った実験では、花粉だけでは花粉症は発生せず、ディーゼル車の排気ガスが加わると花粉症の発症に関係する IgE 抗体が増えた。  [ 東京大学物療内科 村中正治助教授(当時)研究グループからの報告 (1985年) ]
花粉症の原因は車の排気ガスだった!農村部より都会のほうが花粉症患者が多いワケ (Business Journal)

花粉が大気汚染物質と出会うとアレルゲン物質が放出され細かい粒子に (PM1.1) になることを証明した埼玉大学 王青躍 教授の研究

  • 花粉が都市部で有害になるのは大気汚染物質(PM2.5など、硫酸塩や硝酸塩を含む)が触れると花粉が破裂しやすくなり、花粉に付着した高濃度のアレルゲン物質(1.1ミクロン以下の PM1.1)の拡散を招きます(科学論文1)。
  • PM2.5は体内に侵入してもサイズ的に鼻やのどに留まるが、さらに細かい粒子のPM1.1は簡単に体内に侵入し、呼吸器系深部の肺胞まで到達すると考えられます(科学論文2)。
  • また中国からの黄砂が飛来したあとは(花粉が破裂しアレルゲン性の高い)PM1.1が空気中に増えることが調査されました(科学論文3)。

このようなことで大気中の汚染物質との相互作用が、花粉アレルギー性を増悪させることになります。(科学論文の情報はこのページの一番下にあります。)


王青躍 教授ご研究の日本語のサマリーページはここです


※以前に王青躍 教授が「たけしの家庭の医学」2018年2月27日に出演が決定していましたが、なぜか当日になって番組を拝見しましたが王教授は出演していませんでした 😔


給食(牛乳、パン)が花粉症に影響?

さらに大気汚染物質だけでなく免疫力の低下も花粉症の原因と言えるかもしれません。

アレルギーや花粉症が増えだしたのは1970年ごろからだそうですが

学校給食に牛乳が取り入れられたことと関連づける説もあります。

つまり1964年から牛乳を毎日給食で飲むようになったためにアレルギーの人が増えていったと。

また、牛乳とパンを給食で毎日食べて習慣になってしまった子供達は大人になっても食べ続けす。

そうして欧米型の食生活に切り替わって広がっていきます。

昭和の最初と最後の60年くらいで乳製品は23倍にまで消費量が上がってしまいました。


– 歴史を知れば理由が見えてくる!日本人はなぜ、パンを食べるようになったのか(カラダヨロコブログ

ちなみにお肉は11倍、油脂類は20倍です。

牛乳やパンなどの小麦製品がアレルギー疾患にかかりやすくすることは以前記事にしましたが、

食生活によって免疫力を悪くしてしまったことも一因なのかもしれません。

ということは食事を変えれば、花粉がいくら降って来ようとも大気汚染があっても、

花粉症にならない体を作れるということなのかもしれません。


アトピーや花粉症が増えた原因は学校給食の牛乳にあると言うお医者さんもいます

(新谷弘実(外科医)先生)


日本ではここ三十年くらいの間に、アトピーや花粉症の患者が驚くべきスピードで急増しました。
その数はいまや五人に一人ともいわれるほどです。
なぜこれほどアレルギーを起こす人が急増したのか、さまざまな説がいわれていますが、私はその第一の原因は、1960年代初めに始められた学校給食の牛乳にあると考えています。
*引用:「病気にならない生き方」新谷弘実 著、サンマーク出版

Seigo の花粉症の経験

私も花粉症に悩まされたことがあります。

はじめは風邪かと思ったのですが、くしゃみが頻繁にでて鼻水が止まりませんでした。

さすがに仕事にならなくなったので、お医者さんに花粉症の薬をもらいました。

「今までより副作用が少なくあまり眠くならないよ」と言われ、気を良くして飲み始めました。

しかし確かに症状は治まるのですが頭がスッキリせず、眠気が・・・

しばらく飲んでわかったことは、薬が切れるとまた同じ花粉症の症状が現れてきてしまうことです。

「そうか、これが西洋医学のお得意の『対症(たいしょう)療法』なんだと気づきました。」

医学の本には

「対症療法とは疾病の原因に対してではなく、主な症状を軽くするための治療を行い、

自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法である。」

と書いてありましたが、

(花粉症の薬では)自然治癒力が高まっている気はしないし、薬が切れると症状が出てくるということは、やはりぜんぜん治ってないということですよね。

しかも西洋医学の薬にはいつも副作用がつきもので、

頭痛がしたり内臓の調子が悪くなったりして(特に肝臓や腎臓にダメージを与える)、

後から別の病気になってまた病院に行くことになる場合も。

こんな薬を長い間飲んでいると大病になってしまいそうなので、なんとかならないかとネットや書物を調べまくりました。


薬を使わない花粉症改善法

体が酸性に傾くと花粉症やアレルギーの症状が出やすくなるので、アルカリ性食品を多く食べ、酸性の食品を少なめにすることを心がけることが最もお安くてお手軽な方法です。


アルカリ性食品のリスト


食品の酸性・アルカリ性の全リスト(PDF書類)」はここをクリックすれば別のページが開きご覧になれます。またこのリストのダウンロードも無料でできます 😀 
(このリストはもともと英語バージョンで提供されておりましたが、
著者が加筆・色づけして日本語化しました)

アルカリ性食品を積極的に食べることは、生活習慣病も含めて色々な病気にかかりにくくなるでしょう。

鼻がこそばゆくなったり体がそわそわしたりなどアレルギーっぽい症状が出た時は体が酸化してるなと思ってよいと思います。

私たちの体を酸化する食べ物は、主に肉、乳製品、揚げ物など脂っこいもの、砂糖などです。

実際、私も花粉症になった時に肉と乳製品を摂らないようにしたら症状が軽減しました。表を見てもそれらは酸性ですね。

鶴見隆史先生の食事療法はオススメです。いつか詳細は記事にするかもしれません。


花粉症の症状が現れた時の対処法

  1. ミネラルウォーター、特にpHの高いアルカリウォーターを多く飲むと症状が軽減される。
  2. 肉や乳製品、小麦製品を減らすか、しばらくやめる。
  3. 上の2番の食品を食べていない状況で、豆乳のヨーグルト生の(無処理)のハチミツを食べると症状がさらに軽減する。豆乳のヨーグルトがなければ無脂肪のヨーグルトでもOK!ただし食べすぎなければダメ。

(注意:豆乳のヨーグルトや生のハチミツ食べてもミルクやパンを食べていてはそんなに効果は期待できません。普通のヨーグルトは牛乳から作ったものなので豆乳のヨーグルトとは違います。ヨーグルトとハチミツについては以下に詳しく説明させていただきます。)


花粉症にかからない体に

10年ほどビーガン(菜食主義)をやってみましたが(肉や乳製品をとらない食事法)、有機野菜や有機玄米、自然な発酵食品を口にしているときは、花粉症で悩まされることはありませんでした。

多分アレルギーの閾値が下がったのでしょう。

これは私の友人も実行し、二人とも食事を変えるだけで花粉症にかからなくなっております。


 肉の悪い成分を避ければ、肉は優良な食材であり「若返り」に大切な食べ物

牛肉などは体を元気にさせ、「若返り」を心がけている人には絶対に欠かすことのできない食材です。

ですが牛の飼育に問題があり、エサに動物肉や過剰に穀物を混ぜたり(牛は草食ですが)、

飼育をラクにするために抗生物質や成長ホルモンを接種したりなど不自然な飼育方法で肉が劣化しています。

質の悪い餌や抗生物質などが牛やニワトリの体の正常な機能にダメージを与えたりします。

実は今やお肉は栄養面のメリットより有害性のデメリットのほうが高くなってしまっています。

良いお肉、つまりオーガニックや抗生物質・ホルモン剤不使用と書いてあるのを選ぶことで、お肉のデメリットを最小限にかつメリットを最大限に得られます。

ですから肉を食べる場合は、最低でもその肉がどのようなルートでお店に並んでいるか確認できるものを選ぶ必要があります。

「セール」のお肉とか何も断りがないお肉、チェーン店のお肉は安いですが、上記のようなものが大体入っているので、著者は選ばないようにしています。

またお肉は少量で十分なので、お高くても良いお肉が断然お勧めです。

 砂糖の代わりになる甘味料で花粉症によいものは?

砂糖が炎症を促し花粉症を悪化させることは著者の経験から分かっていたので、料理やデザートに砂糖の代わりに美味しく甘味付けができるものを探しましたら、羅漢果やココナッツ・シュガー、そしてハチミツが候補にあがりました。

この3つの甘味料は健康を維持するために素晴らしいものですが、中でも特に花粉症の症状を軽減する甘味料を偶然見つけました。

それが生の(ロー;英語で Raw)のハチミツでした!



生のハチミツ(1)Wee Bee Honey, Naturally Raw (画像をクリック/タップで拡大します)


生のハチミツ(2)Really Raw Honey (画像をクリック/タップで拡大します)

なぜ効くか不思議に思ってハチミツの英語ラベルを一生懸命読んでいると、

どうやらハチミツをハチの巣から採取するときに一緒についている「プロポリス」「花粉」もハチミツの中に混ぜてしまっているみたいなんです。(私は業者ではないので分かりませんが、ハチの巣の蜜の回りについているプロポリスや花粉を入れたのかも)

なので写真のように生のハチミツは透明ではありません。

さらに上の写真でもわかるとおり生のハチミツは絶対に腐ることはないと書いてあります。

つまり日本で熱処理をしている理由は意味をなさないわけです。

(日本製で生のハチミツを見つけたので購入後にレビューするかもです。^^ )

むしろハチミツの優秀な食材としてのメリットを熱処理をすることによって台無しにしているわけです。

加熱によって栄養や有効成分が失われるだけでなく、インドのアーユルベーダでは毒になるので40℃以上に加熱しないほうが良いとあります。

(これは現代ではハチミツの性質や長所がほとんど理解されていない証拠で、だからこそ熱処理がまかりとおってしまうのです。😔

*注意:一歳未満の赤ちゃんはボツリヌス症の危険があるのでハチミツ(全ての種類)は食べさせないように気をつけてください。


Amazonで売っている生のハチミツやマヌカハニーなど



 

ヨーグルトは花粉症を軽減するか?

乳酸菌を多く摂ることはやはり腸内環境を整えることで大事です。

上でも述べましたが、普通のヨーグルトは牛乳から作られていて、熱処理したミルクからの有害成分は発酵過程だけでは完全に除かれません。

ここでいう有害成分とは熱処理で生じた変性プロテインや大人が消化できないラクトースのことです。

さらに市販のヨーグルトには砂糖や人工甘味料がほとんど場合入っていて、花粉症を治すどころか悪化させる場合があるかもしれません。花粉症を軽減するには適さないのでうちでは食べません。

ただし豆乳で作られたヨーグルトは別です。しかもその豆乳が遺伝子組み換えでないと書いてあればなおさら良いです。(今や米国から来る大豆の90%以上が遺伝子組み換え食品になっておりますの注意が必要です。)

うちのオススメの豆乳ヨーグルトはこちらです ↓



豆乳グルト(マルサンアイ)

松本明子さんが花粉症を克服した例

週刊誌に松本さんが花粉症を克服した例が紹介されていました。

彼女は花粉症がひどいときに順天堂大学の小林弘幸先生から指導を受け、

まず便秘を治し腸の調子をよくすることを勧められ、次の事を実行しました。


  • 便秘を治すこと
  • 発酵食品を欠かさないこと

そして便秘は消化剤や調整剤で改善し、2ヵ月後 花粉症で鼻水は出ることはなくなったそうです。

小林先生によれば「腸は体の免疫力の7割に関わっており、便秘を改善することで花粉に対する免疫力がたかまった効果だ」ということです。

いわゆる「腸活」によって花粉症を改善したのです。

大切なことは彼女は「花粉症の薬は飲まずに」、腸の調子を良くしただけで花粉症が改善した」ということです。

(どの発酵食品を食べたかは書いてありませんでした。)

– 松本明子、照英 「花粉症」経験談明かす 腸活や薬で克服(女性自身


まとめ

花粉症の原因となっているアレルゲンや食べ物は人によって変わってくるので、一言でその解決法を言えないでしょう。

ただ昔はなかった花粉症がなぜ現代ではほとんどの人に発症しているのでしょうか?

なぜ花粉の多い山岳地方よりも都市に住んでいる人に多いのでしょうか?

その1つの答えは PM2.5などが関係する汚染物質に関係があることが科学的に判明し始めました。

ここでは花粉症の改善の仕方を、私の経験を交えて紹介させていただきましたが、全ての人にこの方法が効果的かは分かりません。

ただし皆さんがもし食事を変えることによって改善を図ろうとするのならば、この記事が1つのヒントになっていただければ幸いです。


避けるべき環境

• PM2.5 や黄砂が多い場所や排気ガスの多い地域
• ハウスダストの多い環境

避けるべき食品

• パン(小麦でできたパン、砂糖入りはさらに良くない)
• 乳製品(牛乳や生クリームの入ったコーヒー類、砂糖・人工甘味料入りはさらに良くない)
• オーガニックではないお肉
• 酸性の食品(味の素、アミノ酸調味料、薬を含む)

オススメ食品

(パンや乳製品を食べない食生活を実現させた上で)


• 腸内環境を良くする発酵食品(納豆、漬物、生味噌、発酵調味料 [ 塩麹など ] )
• 生のハチミツ(一般の熱処理をしたハチミツではない)
• 豆乳ヨーグルト(牛乳由来のヨーグルトではない)

このブログでは腸の大切さをお伝えしてきましたが、花粉症対策にもやはり大切なのです。

それでは皆さん、花粉症には無縁で、さらに健康的で自然の恵みに満たされた食生活をエンジョイしちゃいましょう!

Seigo


 参考文献 [ 審査を通過した科学論文 ]

科学論文1:Wang, Q., Morita, J., Gong, X., Nakamura, S., Suzuki, M., Lu, S., Sekiguchi, K., Nakajima, T., Nakajima, D., Miwa, M., Characterization of the physical form of allergenic Cry j 1 in the urban atmosphere and determination of Cry j 1 denaturation by air pollutants, Asian Journal of Atmospheric Environment, Vol.6 (1), 33-40 (2012). (ここから論文をご覧になれます)

科学論文2:Wang Q., Nakamura, S., Lu, S., Nakajima, D., Suzuki, M., Sakamoto, K., Miwa, M., Release behavior of small sized daughter allergens from Cryptomeria japonica pollen grains during urban rainfall event, Aerobiologia (International Journal of Aerobiology), 28(1), 71-81 (2012). (ここから論文をご覧になれます)

科学論文3:Wang Q., Gong X., Suzuki M., Lu S., Nakajima D., Sekiguchi K. and Miwa M., Size-segregated allergenic particles released from airborne Cryptomeria japonica pollen grains during the Yellow Sand events within the pollen scattering seasons, Asian Journal of Atmospheric Environment, 7(4), pp.191-198, (2013). (ここから論文をご覧になれます)

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